ロックボルト工法

重防食処理により永久のり面に対応した補強材

STロックボルト工法

「STロックボルト」は、ネジ節棒鋼に防食処理を施した永久のり面にも対応した補強材(ロックボルト)です。「STロックボルト」を地山に挿入することにより、地山との相互作用によってのり面全体の安定度を高めます。


設計プログラム=五大開発(株)「補強土」
STロックボルト

概要

「STロックボルト」は、ネジ節異形棒鋼に以下の防食処理を施してあり、永久のり面の補強材(ロックボルト)として利用できます。

表面メッキ処理

  • ・ボルト本体=HDZ55亜鉛メッキ
  • ・部品類=HDZ35/HDZ55亜鉛メッキ
    (但し、カップラ=電気メッキ+Zn亜鉛塗装)

構成内容

「STロックボルト」の基本構造は、主に

  • ・STロックボルト(補強材)
  • ・STマイクロキャップ(頭部部材)
  • ・ナット(頭部部材)
  • ・スペーサー
  • ・注入材

で構成されます。

適用分野

(1)崩壊対策に適用

抗土圧型ののり面保護工や小~中規模の崩壊対策に適用できます。

(2)急勾配掘削に適用

仮設時の急勾配掘削や急勾配切土のり面の崩壊対策に適用できます。

※補強材の頭部をナットで定着する場合、ネジ節棒鋼が利用できます。

規格

機械的性質鋼材の記号降伏点又は0.2%耐力(N/mm²)引張り強さ(N/mm²)
SD345345~440490~660

※設計時における許容引張応力度は施主にご確認ください。
(例)JH「切土補強土工法 設計・施工指針」 SD345 200N/mm²

ボルト寸法・質量呼び名公称直径(mm)公称断面積(cm²)単位質量(kg/m)
D1919.12.8652.25
D2222.23.8713.04
D2525.45.0673.98

※「STロックボルト」の製品長は、カップラー無しで最大5.0mです。

付属部品

(単位:mm)

球面ナット
(材質:SC480)
先端キャップ
(材質:HDPE)
カップラー
(材質:S55C-N)
六角ナット
(材質:SC480)

[注記]
カップラーに亜鉛メッキはおこないません。どぶ漬けメッキは寸法公差によってはネジ勘合が困難です。
この部品に限り電気メッキ+Zn塗装の2重被覆です。

その他付属品

「STロックボルト」は、以下の部材を使用します。

STロックボルトのその他付属品

レンタル品

レンタル品

部品構成

STロックボルトの部品構成

※「STロックボルト」は、孔壁が自立する呼び径φ65mmまでの鉄筋挿入工が対象です。

※孔壁が自立しない場合や呼び径90mmには、施工性が良く経済的な「SPソイルネイル」を推奨します。
(別途、カタログがありますのでご相談ください。)

孔が自立しないときの提案工法

自立しない地山に遭遇したら、

本設ボルト対策
NETIS登録No:KK-040039-A

仮説ボルト対策
従来の自穿孔ボルト

自立しない地山への適用範囲(本設ボルト)

自立しない地山への適用範囲(本設ボルト)

STマイクロキャップとの部品組合せ

STマイクロキャップとの部品組合せ

斜面と打設角度が垂直でない場合、「STマイクロキャップ」との組合せにより角度を補正するとともに、背面二次注入、背面空隙なし 、グリースのタレ出し解決を実現し、“完璧な頭部保護”が可能です。ぜひ、ご利用ください。